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乗り心地追求やエンジン性能向上とは、一見関係のないアイテムですね。それに一般のワックスと比べるとランニングコストが高いので、迷いはありましたが、Tune Chipのファンとして手を出してしまいました。まずはお試し感覚で、400ccのスプレーボトルを購入しました。試用として、メッキグリル、メッキドアミラーカバー、フロント/リア照明レンズ、ワイパーゴムなどに塗布しました。説明書どおりに塗布を2回繰り返すと、メッキ部分は顔のホクロがしっかり見えるくらいのクリアーぶりでした。今までどんなワックスを使っても綺麗には見えるけど、ややくすみ気味でした。今では、反射光が目に刺さるような印象です。また、ヘッドライトレンズなどは、市販の研磨剤でマメに手入れはしていましたが、やはり同様のくすみには妥協していました。それが処理後は、内部リフレクターの模様までもがしっかり観て取れるほどの透明感です。納得した私は、追加で1リッターボトルを購入し、いよいよボディのコーティングに着手しました。初回は過塗布状態で、全体に塗りムラたる模様がついてしまいましたが、2回目から薄塗り早拭きを要領を得て、3回目塗布を終えた感想を率直に表現しますと…これまでにも2000円ほどの、まあまあのワックスを使ってきましたが、その全てを凌駕する光沢、これまでのワックス作業等による拭き傷の消滅を確認。更に説明書にも「独特のつるぴかりん効果」と謳われていますが、私の主観で具体的に申し上げますと、研磨剤とパフを試用したフラッシュサーフェイス(鏡面仕上)という技法は従来からありますが、非常に高価で時間を要します。フェラーリのオーナーなら、それも適切な選択でしょう。軽自動車にそのまま3回塗布した場合、全体が見たこともない光沢に包まれます。その表面と映り込んだ景色を対比すると、平面のはずなのに凹凸してる…シルク面のような模様が浮かび上がってくるのです。決して不愉快ではありません。綺麗です。要するにレクサスあたりなら、表面研磨されているのでしょうけど、軽自動車なら塗りっぱなし…その塗りっぱなしの粗にCoatが組み込まれることによって、ボンネットに映る景色はまるで油絵のようです。「独特のつるぴかりん」とは、Coatならではのアートと云える特殊な現象でした。
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