2003年1月頃からチューンチップを使っておりましたが、試行錯誤を続けて1年、やっと納得のいく仕上がりにできました。
ここでは、MRワゴン乗りの方に特にお薦めできるチップ(満足度は5つ星)と施工箇所を紹介します。
(記事の中には、すでに生産を中止した製品もあるため、その際には現製品で代用できるものを記載しています)
【装着車両】
スズキ MRワゴン/スポーツ(平成15年式/ターボ車/2WD/4AT)
【乗り心地向上用セッティング】
(1)Aピラー中央付近にハイパーキューブベーシック(旧製品)
フロントの剛性が向上します。 マンホールやちょっとした段差を乗り越える時の音が「ガッタン」から「ゴトン」に変化します。 私自身は、ドアビンジのやや下部分に取り付けるのがベストだと思いますが、この位置に取り付けるとステアがやや重くなるため好みが分かれるところですね。 ドアビンジから下に取り付けるほど、ステアの重みはなくなります。 ハイパーキューブベーシックは現在生産されていないため、代用品としてEGBチューナー(S)を使用すると良いでしょう。 |
(2)Bピラー下部にEGBチューナー(S)
この箇所の取り付けは、次に紹介するラゲッジスペース最後部のEGBチューナー(S)とセットで取り付けるとより効果がわかります。 取り付け位置は、下部のドアビンジ付近が良いです。 |
(3)ラゲッジスペース最後部にEGBチューナー(S)
(1)(2)と同時に取り付けることで、走行時の安定感が向上します。 また、段差などを乗り越えたときの衝撃も低減されます。 Aピラー、Bピラー、ラゲッジスペース最後部の3カ所に取り付けると、コーナーリングの安定感が増して不思議な「どっしり感」を体感できます。 |
(4)ショックアブソーバー下部にダンパーチップ
取り付けてから1週間は安定せずに少しゴツゴツ感がありますが、1週間以降は徐々に安定し、最終的には2週間で落ち着きました。 MRワゴン/スポーツはローダウンサスを標準装備していますが、交差点を曲がる時でさえ流れ気味になるため、ステアを調整しながら曲がらなくてはなりませんでした。 それが、ダンパーチップを取り付けることによって改善され、思った通りのラインで曲がれるようになりました。また、走行中に段差を乗り越えると「ガタタン」といった「振動の余韻」があったのですが、取り付け後には余韻がなくなり衝撃時の音が一瞬だけになりました。 |
(5)ストラッドに開発中のシール
(4)のダンパーチップと同時に施工することで、低速走行時の振動が減少しました。 MRワゴン/スポーツは、低速走行時に小さな衝撃を拾いやすいため乗り心地の良い車とは言えません。しかし、ダンパーチップと開発中シールを取り付けることで、かなり改善することができました。 この製品は、2004年12月現在販売されていませんので、代用品としてEGBチューナー(シールL)を半分にカットして両ストラッドに取り付けると良い思います。 |
(6)ブレーキキャリバー平面部分にEGBチューナー(S)
ブレーキタッチの向上と足回りの剛性アップを狙って取り付けました。 次に紹介するリアのハブ中央部分のEGBチューナー(S)と同時施工することで、「走行時の安定感」と「どっしり感」が格段に向上します。ブレーキタッチは若干踏み心地が硬くなりました。 |
(7)リアのハブ中央部分にEGBチューナー(S)
(6)と同時に施工したところ、低速走行時の振動が減少、走行時の安定感向上(ブレ減少)、どっしり感といった効果がありました。 |
<乗り心地向上用セッティング 総括> (1)から(7)まで全て施工した状態ですが、車両購入当初とは比べ物にならないほど乗り心地が良くなりました。 もちろん、走行中に段差やくぼみを通過した時の衝撃や振動はあるのですが、とても小さなものになり、「ガツン」といった鋭い衝撃ではなく「ドン」や「ドッ」というカドの取れた衝撃のため、不快感がありません。 もはやローダウンとは思えない乗り心地になっています。 私のセッティングは、アーシングチップやホイールチップが販売される以前の内容です。 そのため、現製品を有効利用してセッティングする場合、 ・バッテリーのマイナス端子にアーシングチップ(5mm) ・AピラーにEGBチューナー(BASIC) ・BピラーにEGBチューナー(BASIC) ・ラゲッジスペース最後部にEGBチューナー(BASIC) ・ショックアブソーバー下部にダンパーチップ ・ホイール4本にホイールチップ(各2個ずつ) ・ストラッドにEGBチューナーシール(L)1/2カット といったセッティングで同等の効果、もしくはさらに好結果が得られるものと思います。 これからも、ベストポイントの探求や新製品の追加により変化などがありましたら、 ご報告したいと思います。 |
【加速性能向上用セッティング】
(1)エンジン吸気側にEGBチューナー(L)
エンジンブロックへの取り付けは、この吸気側がベストです。 取り付け後は、坂道を上るときや追い越しなどの急加速で力強く加速するようになりました。 また、エンジンのメカノイズが減少しエンジン音が低音化しました。 |
(2)エンジン吸気側にタンクチップ
通常、タンクチップは燃料タンクに貼り付けるものですが、エンジン吸気側に取り付けたところシフトアップした時の加速が向上しました。 私は4枚取り付けていますが、1セット分(2枚)でも効果は十分だと思います。 |
(3)エンジンオイルパン下部にEGBチューナー(CUBE)
エンジン吸気側のEGBチューナー(L)の効果がさらに上乗せされ、発進時の微低速トルクが向上します。 少し効果は落ちますが、EGBチューナー(CUBE)の代わりにEGBチューナー(L)でもOKです。 |
(4)ATFパン下部にEGBチューナー(L)
(5)のATギアボックスと合わせて取り付けると、加速時のメカノイズが減少し、滑らかな加速を体感できます。 MRワゴンの場合、ATFパンにEGBチューナー(CUBE)を取り付けると、他の所に影響して発進が重くなります。この場所には、EGBチューナー(L)までが限度のようです。 |
(5)ATギアボックスにEGBチューナー(L)
(4)のATFパン下部と合わせて取り付けると、加速時のメカノイズが減少し、滑らかな加速を体感できます。 ここまで装着すると、エンジンルームから聞こえるメカノイズが大幅に減少し、まるで良質のエンジンオイルを入れたかのようにエンジンが滑らかに回ります。 |
(6)エアクリーナーBOX上にエアーチップ(S)(旧製品)
エアクリーナーBOX上部の出口部分に取り付けるのがベストです。 低速時のトルクが向上し、あまりアクセルを踏み込まなくてもグングン加速していきます。 エアーチップ(S)は現在生産されていないため、代用品としてエアーチップ(M)を1個取り付けると良いでしょう。 |
(7)バッテリーのマイナス端子にアーシングチップ(5mm)
取り付けてから3日目に効果があらわれ、普段通りにアクセルを踏み込んでいるのに、まるでそれ以上のアクセル開度にしているかのような加速をし、吹け上がりも軽くなりました。 ボディ剛性も向上して一石二鳥です。 もし取り付け後にエンジン回転が重く感じた場合は、ECUリセットを推奨します。 |
(8)バッテリーのプラス端子にDIチップ1個
取り付け直後から効果があらわれ、オーディオ音質の向上と低速域の加速性が向上します。 ただし取り付けに難があり、アルミテープだけでは熱と振動ですぐに外れてしまいます。 そこで、私は次のようにしました。 1.DIチップに最初から付けられているプチルゴムシートを取り除く 2.代わりにアルミテープをDIチップより少し長めに切って貼り付け、その上からエーモン製の強力両面テープ(できるだけ薄いタイプ)を貼り付ける 3.バッテリーのプラス端子に取り付けて、さらにDIチップと電極周りをアルミテープで覆うように取り付ける これで、ちょっとしたことでは外れなくなります。 ちなみに、プチルゴムシートの代わりにアルミテープを貼ったのは再利用しやすくするためです。 再利用する際には、長めに貼り付けたアルミテープをピリっと剥がすだけで、その下の強力両面テープも剥がれるので再利用しやすくなります。 |
(9)オルタネータにDIチップ1個
取り付けてから2時間後には効果があらわれ、低速域の加速性が向上しました。 発進時にアクセルを踏むと、ググッと積極的に前へ出るようになります。 この効果がたった1個のDIチップ(\1,500)で体感できるところが、チューンチップのコストパフォーマンスの高さでしょう。 |
(10)バッテリー側面にDIチップ
画像では側面にDIチップを4個取り付けていますが、2個か3個程度を均等に間隔をあけて取り付けるだけでも良いと思います。 若干ですが、オーディオ音質と低速域の加速性が向上します。 4個取り付けた状態でも体感効果を得るのに2日かかったので、2〜3個の場合は3〜5日程度かかるかもしれません。 ちなみに、バッテリー本体によるのかMRワゴンとの相性によるのかわかりませんが、バッテリーには剛性系チップ(アーシングチップ3mm1個ならOK)を取り付けず、また電気系チップも過剰に取り付けないようにしましょう。 低速域が重くなったり、加速時にチリンチリンといった鈴虫のような音(ノッキング?)が発生します。 |
(11)ヒューズボックスに向かう電線にバッテリーラインチップ
本来、バッテリーラインチップはバッテリーのプラス電線に取り付ける物ですが、MRワゴンの場合は取り付けに十分な長さの電線が引き出せないため、ヒューズボックスに向かう電線に取り付けました。 体感効果は2日目に得られ、中速域の加速性とアクセルの踏み込み量に対する加速量が向上しました。 取り付ける際には、チップの取り付け面に両面プチルゴムシートを貼り付けると作業がやりやすくなります。 |
(12)マフラー太鼓入口にエアーチップ(S)(旧製品)
(2)のエンジン吸気側タンクチップと(13)のマフラー太鼓出口と合わせて取り付けることで、ブースト時の加速が向上します。 エアーチップ(S)は現在生産されていないため、エアーチップ(SS)を2個取り付けると良いでしょう。 |
(13)マフラー太鼓出口にエアーチップ(M)
(2)のエンジン吸気側タンクチップと(12)のマフラー太鼓入口エアーチップ(S)と合わせて取り付けることで、まるでブーストアップをしたかのような加速をします。 また、マフラーからの排気音が減少し、室内のこもり音が改善されます。 ただし、この位置への取り付けはターボモデルの場合ですので、NAモデルのMRワゴンでは必ずしも好結果になるとは限りませんので、注意してください。 |
<加速性能向上用セッティング 総括>
(1)から(13)までを施工すると、ドッカンターボ感が薄れて排気量アップをしたかのように力強く滑らかな加速をするようになりました。 また、アクセル開度も小さくなり、3分の1程度の踏み込みで時速100Kmまでグングン加速します。 メカノイズの減少でエンジン音も小さくなり、気持ちの良い加速感を味わえるようになりました。 MRワゴン/スポーツは、3000回転からブーストがかかるため街乗りでは物足りない部分がありますが、チューンチップのおかげで街乗りもドライブも楽に車を動かせるようになっています。 乗り心地向上用セッティング同様、今後も進展がありましたらご報告させてもらいます。 |